男性の育児休業はいつからどのくらい取れる?給料はどうなるの?

産後育児コラム

男性の育児休業は法律で認められている大事な権利の一つです。しかし、厚生労働省の「平成29年度雇用均等基本調査」によると、男性の育休取得率は5.14%で、まだまだ一般的とはいえない状況です。

そこで今回は、育児休業の取得を検討しているパパや、パパに育児休業を取ってほしいと思っているママに向けて、男性の育児休業の取得条件や取得できる期間、育休中の給料などについてご説明します。

男性も育児休業(育休)を取得できるの?

「育児休業」(育休)とは、育児・介護休業法に基づいて定められいる両立支援制度です(※2)。原則として、1歳に満たない子を育てる労働者が取得できるため、男女関係なく取ることが可能です。

育児休業取得の条件とは?

育児休業は、次の条件を満たすことで男性も取得することができます(※3)。

● 育児休業の申し出時に1歳未満の子を育てている、またはその予定があること
● 会社や事業所などに雇用されている会社員・労働者であること

ただし、契約社員やパートタイマー、アルバイトといった有期契約社員の場合は、上記に加えて次の3つの条件を満たしている必要があります(※3)。

● 現在の勤め先で1年以上働いていること
● 子が1歳6ヶ月になるまでの間に、雇用契約が無くなることが明らかではないこと

まずは上記の条件を満たしているか確認してから、育児休業の申請準備をしましょう。

育休は、いつから取れる?男女で違うの?

いつから育児休業を取れるかは、男性と女性とで異なります。

男性は、子供が生まれたその日から育休を取ることができます(※3)。一方で女性は、産後8週間は産後休業(産休)となるため、育休を取る場合は産休終了後からとなります。

男性の育休期間は?どのくらい取れるの?

育休は原則として、子供が満1歳になるまでの間で本人が希望する期間だけ取れます。

例えば、赤ちゃんが2020年11月1日に生まれた場合は、2021年10月31日までの間で希望する時期に育児休業を取ることができます。

ただし、子供が1歳以降または1歳6ヶ月以降になっても保育所などに入れない、といった一定の要件を満たせば、育休の期間を1歳6ヶ月または2歳になるまで延ばすことができます。

また企業によっては、子供が満3歳になるまで育休を取得できるなど法律を上回る制度を定めているところもあります。

男性は育休を2回に分けて取れるって本当?

育休取得の回数は、基本的には1人の子につき1回と定められています。ただし男性には特例があり、条件を満たせば2回に分けて取ることができます。

これは「パパ休暇」と呼ばれるもので、妻の出産後、8週間以内に男性が育児休業を取得し終了した場合に限り、前述の期間内で再びパパが育児休業を取得することが可能です。

男性の育休中の給料は?給付金は出るの?

勤め先の会社や事務所の制度にもよりますが、男性が育休を取得すると給料がもらえなくなることがあります。ただし、以下の条件を満たしていれば雇用保険から「育児休業給付金」が支給されます。

● 育児休業を取得するときに、1歳未満の赤ちゃんを育てていること
● 雇用保険の一般被保険者であること
● 育児休業に入る前の2年間のうち、11日以上働いた月が12ヶ月以上あること

育児休業給付金では、育児休業の開始から180日目までは給料の67%に相当する金額が、それ以降は給料の50%に相当する金額が支給されます。

また育児休業中は、経済的支援として健康保険と厚生年金保険の保険料が免除され、保険料が納付されたものとして取り扱われます。

男性も育児休業の取得を検討してみよう

パパが育休を取ることで、「産後間もないママをサポートできる」「赤ちゃんの成長を近くで見守れる」など、たくさんのメリットがあります。

しかし一方で、そもそも男性の育休取得に理解がない職場もまだ多い状況です。また育休が取れる環境であっても、「一時的に収入が減ってしまう」「職場に迷惑をかけてしまうのでは」などと不安に感じる男性も多いようです。

育児休業について不安や不明点があったら、実際に取得した先輩パパの話を聞くのもおすすめです。

男性が育児休暇を取得するのは勇気がいることかもしれませんが、ママとも相談しながら家族にとって最良の選択ができるといいですね。

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